2012年5月17日木曜日

ガートナーによるスマートフォン世界シェアレポート 2012年第1四半期

ガートナーによるスマートフォン世界シェアレポート 2012年第1四半期が公開された。
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=2017015



スマートフォンは現時点で完全にAndroidとiPhoneの2極化したといっていいだろう。
この2つのプラットフォームは前年度より多くく成長している。

一方、シンビアンとBlackberryは大きく下げている。
Blackberryは企業用でしばらく維持できるかもしれないが、シンビアンからWindows8に変わってもシェアはまったく回復しないのではと思う。(一部予想では、2015年頃iOSを抜くというのもあるが)


AndroidとiPhoneだけを比べると、前年度の比率は2.1対1 だったのが、2.4対1と若干
日本では実感しにくいが、価格の安さが途上国でシェアを伸ばす大きな要因だ。


 これでAndroidの勝利は確実と思えるが、大きな心配点もある。それはAndroidのシェアのなかで、サムソンが占める割合が4割りと非常に大きくなっている点だ。
 別にサムソンの品質がどうとか、サムソンがWindows8に寝返る心配をしているわけではない。
Androidの長所である多様性が、1メーカーの台頭で損なわれるのではという心配だ。

つまり、ユーザーはiPhoneとサムソンの端末を比べて、iOSとAndroidを比べるようになるだろう。
その結果、もしサムソンがNokiaのようにユーザーの望まない端末を出し続けると、SymbianのようにAndroidも衰退するのではという懸念だ。それ以外にも、過去の例にあるようにダンピングのあげく産業そのものを衰退させるという懸念もある。

 そうならないためにも、とりわけ個性的な日本メーカーの世界進出を応援したい所だが、厳しいようだ。来年には寡占化が一層すすみ、いくつかのメーカーはドロップするかもしれない。
いずれにせよ、スマートフォン業界はまだまだ激しい競争が続いている。
場合によっては、サムソンとAppleが入れ替わることが起きてもおかしくない状況だ。


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