2013年5月17日金曜日

サムソンがAndroidスマートフォンの利益のうち95%を占める。Appleの背中も見えてきた。

Strategy Analyticsのレポートによると、サムソンが世界のアンドロイド携帯の利益のうち、95%を占めるとある。

実は、これは目新しいことではなく、昨年の記事でもサムソンとAppleを合わせると世界の携帯の99%を占めるという記事が出ている。
 通常携帯は元々利益が出ないの。

この記事で驚くべきは別である。
全体の利益が125億ドルで、そのうちAndroidが43%をしめる。
WindowsMobileやBlackberryはたいして売れてないので、利益もないとすると
残りの72億ドルはAppleの総取りと考えてもおかしくない。
(この時期のApple全体の利益は95億ドルなのでもう少し少ないかもしれないが)

そう考えると、2012年においては、利益シェアで73%占めていたAppleが58%近くまで落ちたと言える。
(このシェアでも物凄いことだけど、ただその場合、サムソンも高く評価する必要はある)

さすがに、今年度中は無理だろうが、来年・再来年で追いつく可能性が出てきた。
もちろん、その頃には、Appleの別の主力製品を出していて今のiPodのように、iPhoneは収益の中心ではなくなっている可能性の方が高いが。

ただし、サムソンも、提携してるFirefoxOSに乗り換えたりして盛大に道を謝る可能性は残っているが

いずれにせよ、サムソン一社とは言え、Androidもスマートフォン製造で稼げる時代になったといえよう。

2013年5月15日水曜日

2013年 第一四半期 タブレット市場も出荷シェアで半分を超えAndroid優位に

IDCのレポートによるとスマートフォン市場だけでなく、タブレット市場でもAndroidが優位に展開しているようだ。

出荷台数シェアでは、GoogleのAndroidは2800万台近くを出荷し、57%のシェアを占めた。
一方、AppleのiOSは、2000万台近くを出荷し、40%を占めた。

両社の差は、それほどないが、前年度はiOSが58%をしめ、Androidが39%だったので逆転された形が。

原因としては、10インチモデルで、圧倒的優位だったAppleがタブレットの7インチ化に対応するのが遅れたのが大きいだろう。




7インチタブレットブームのきっかけを作ったのも、今後の鍵を握るのがAmazonでしょう。
おそらく200ドル前後の、新型Google Nexusは性能面で評価も高く、大人気になるでしょう。
そんな中、対向するAmazon Kindleが取る戦略の一つとして値下げが考えられます。

もし、Amazonが現状のKindle Fire HDを100ドル前後で販売するようなことがあれば、今度はこれに対向するため、Googleなども初代 Nexus7を100ドル以下で販売し、さらにタブレットの低価格化が進むと思われます。

そうなった場合、AppleのiPadは価格競争力的に不利になってきますが、その頃にはAppleは新製品・新サービスで別のビジネスを始めていると思います。

2013年第一四半期の世界でのAndroidの販売台数のシェアが好調

ガートナーのレポートによると、2013年の第一四半期において、GoogleのAndroidが74.4%と非常に好調です。
昨年が約57%でしたので好調な伸びといえるでしょう。

AppleのiOSは昨年の約23%から、今年18%と若干落ちています。Appleに関しては後述するとして

他のOSがいつ店頭から消えてもおかしくない状態になってきました。
Blackberryは6.8から3.0と半減。
サムソンのBadaは2.6から0.7と失速(Firefox OSに乗り換える計画)
NokiaのSymbianは8.5から0.6へ(ただしNokiaはMS Mobileに乗り換えた)

MicrosoftのWindows Mobileは1.9から2.9と好調に見えるが、Nokiaが乗り換えてこの数字ですから正直、Androidに完敗といってもいいぐらいです。


さて、AppleですがAndroidが好調の中、堅調にシェアを守っています。
販売台数ベースですと、わずか18%と少なく見えますが、利益ベースで計算すると逆に80%ぐらいのシェアを取りそうです。
(利益が少ないとはいえ他の企業は長年パソコンや携帯など販売してきて薄利多売の商売には慣れていますので心配はないですが。)

それでもiPhoneのシェアがじわじわ減ってきてAppleは心配されますが、Appleの場合、8年ぐらいまえはiPodが収益源として大きかったですが、今はそれほどではない。主力製品の移り変わりが早いので、今はiPhoneよりiPadの方が収益のメインになりつつあるのではないでしょうか。
 ただ、タブレット市場も思ったより早くAndroidにシェアで厳しくなっていますので、新製品の登場が望まれる所です。

メーカー別で言うとサムソンが圧倒的に優位ですが、Firefox OSとかを押すギャンブルに負けると、他所のメーカーに追いつかれる危険性もあります。
 特に、中華メーカー好調ですからね。

スマートフォンの熟成されてきて、もうどのOSでも同じアプリが使えるようになって来ました。
 例えば日本のユーザーに取っては、Lineが使えてパズドラが遊べればいいので、OSはどうでもよかったりします。
 ですので、メーカーやOS問わずシェアを取り戻すチャンスは出てきています。
もう少し円が安くなって日本メーカーのソニーにも5位以内に入ってもらいたいものです。