2011年7月28日木曜日

2012年のメーカー別スマートフォンの順位を予想する

EurodroidによるとIMS Research が2010年から2011年にかけてのメーカー別のシェアの変化をレポートしたようです。


2011年中盤、現在はNokiaがかろうじて1位でAppleが2位 RIMが3位となっています。

2012年順位予想
Apple・サムソン・RIM・Nokia・HTC・LG・ソニーエリクソン・モトローラ と予想します

Apple
2012年にかけて弱みが特にありません。今後も順調に伸びるでしょう

サムソン
訴訟抱えてて不安定要素ありますが、世界的に広く展開してるのと、モデルが豊富ですので大きく伸びるでしょう。

RIM
衰退はとまりませんが、ある程度のコアユーザー抱えていますので衰退は緩やかでしょう。

Nokia
どうしようもありません。WindowsMobileにかけるみたいですが、サムソン・HTC・LGもまちがいなく競合するWindowsMobile機種を出しますし、消費が強いアメリカでシェアがないのが致命的です。最後にはLGにも抜かれるでしょう。

HTC
ここも訴訟の懸念かかえていますが、堅調に伸びるでしょう。

LG
一時危なかったですが、最近は標準的なAndroidスマフォを作れるようになりました。元々サムソンに続く3位の携帯メーカーですし、ここから盛り返していくでしょう

ソニーエリクソン
まだ危ない状態が続いていますが、日本始め各所でようやくXperiaシリーズが売れ始めました。欧州でNokiaのかわりに結構シェアを稼いでいるようです。

モトローラ
一時は最強のAndroidメーカーでしたが、北米以外でうれなく、シェアが厳しい状態がつづいています。どこかに買収されてもおかしくないと思います。

2011年7月22日金曜日

Androidがタブレットでもシェア30%へ躍進の理由

Strategy AnalyticsのレポートによるとAndroidがタブレット市場でのシェアが30%を超えたようだ。


スマートフォン市場でAndroidがシェアを取ったのと同じとも言えるが、3つの理由がある

1.参入メーカーが多い 2.値段が安い 3.Android OSである

参入メーカーが多い
やはり、参入メーカーが多いと多種多様な機種が出てユーザーの幅広いニーズに答えることができる。

もちろん売れ筋は10インチモデルだが、ノートパソコン的に使いたい人にはキーボードがオプションのAsus Eee Pad Transformerのようなのが欲しくなる。10インチモデルは重すぎると感じる人はGalaxy Tabのような7インチモデルを選べる。さらに読書中心だとNook Colorという選択肢もある。

 Appleとは比較にはならないが、各社にも客が付いていて、ブランドとなっています。
こういう小さいのが合わさればAppleよりも固定客が多くなっている

 さらに各社販促に力を入れていますし、毎月のように新しく端末が販売される。通年を通せばメディアでの取り上げられ方や話題性ではAndroidの方が多くなっています。

値段が安い
パソコンでも値段が安いDell/HPの方がAppleより売れてますし、TVだって値段が重要。
タブレットも同じで同等の品質で値段が安いAndroidが選ばれている。
iPadと同じ価格帯でもHDMI出力やSDカード読み込みができるAndroidにも競争力が付いてきている。

Android OS
Androidを搭載したスマートフォンを所有しているユーザーが非常に増えてきた。
そういうユーザーに取ってもタブレットもAndroidにした方が便利になってきている。

Android OSもかなり使いやすくなってきているし、アプリの数も充実してきて十分 iOSと競争できるようになってきた。


将来の見通し
年末にはAmazonやSonyからも新型タブレットが出ることで、来年同期にはシェア50%近くまで増えているでしょう。ただiPadも人気があり、数年はiOSとAndroidで人気を二分していくことでしょう。その先は、$250を切るようなタブレットが主流となり低価格に強いAndroidがシェアでは優位に立つと思います。

2011年7月13日水曜日

日本でのiPhoneのマーケット App Storeの市場規模を推測する

以下データーを元にiPhoneのマーケット App Storeの2011年のアプリ販売 市場規模を推測してみる。

ComScoreによる日本でのiPhoneのユーザー数データー

アスキー総研レポート「iPhone」利用者の実像 ――月額料金は約6,300円、月に無料アプリを4.2点

Distimoレポート アプリ平均価格 中国大陸部、米国に続くiPhoneアプリの第二の市場に

日本でのiPhoneアプリ市場の推測結果は、86億円と驚くほど小さいことがわかる。

(日本のゲーム市場が3000億円ともいわれているので、比較すると小さい)
ただし、iPhoneアプリの売上げの半分がアプリ内課金からうまれている というレポートもあるし、iPhoneに限らずiPod Touch/iPadもあるので、3倍の258億円ほどあるかもしれない。
世界全体でのApp Store市場は2000億円とも言われており、日本は1/10ほど端末が普及しているので妥当な数字ではないだろうか

[注意]Appleの手数料3割引く前の額です。引くと60億とさらに縮小します。


計算式
ComScoreによると2010年12月では380万ほどiPhoneユーザーがいることになる。
アスキー総研レポートによると、ユーザーは平均0.9本有料アプリを購入している。
Distimoのレポートによるとアジアでの平均アプリ価格は2.62ドルとなる。

計算式は、380万 x 0.9 x 12 x 2.62 となり、1億752万ドル
1ドル 80円とすると、約86億円となる

Androidマーケットの規模
残念ながら日本でのAndroidマーケットの市場規模を調べるには資料がそろっていない。
ユーザー数ではiPhoneより多いが、広告付きアプリが多かったり、購買意欲が低いという話も聞く
そのあたりを考慮すると、多めに見てもiPhoneと同等の86億円(Google手数料3割引く前)程度ではないだろうか

いずれにせよ、グリーやモバゲーの景気のいい話やゲーム市場と比べると、日本のスマートフォン アプリ市場規模は小さいのではないだろうか。

2011年4月11日月曜日

Admobの調査によるタブレット端末のユーザー利用実態

Googleのモバイル広告部門AdmobがTabletの利用状況について興味深いタブレットユーザー調査結果を公表しているので紹介したい。

細かい数字などはリンク先よりダウンロードできるPDFを見てもらいたい

アメリカでの1430ユーザーからの返答を元にデーターは作成された。

・半数近くが、デスクトップよりタブレット端末を使ってる。3人に1人はTVより使ってる。

・ゲーム・インターネット・メールが主な用途、それに比べると買い物・読書・音楽・ビデオなどは半分ぐらい

・多くのユーザーは毎日1時間ほど使っている。
ほとんどのユーザーは家で使っている。

・週末より平日によく使われてる。昼よりは夜に使われいる。

・多くのユーザーはタブレット購入後にパソコンの利用度が減った。
一部数のユーザーはタブレットをメインで使うようになっている。


 この利用実態を見る限り、今タブレットのシェアの多くを占めているiPadである必要性もないため
今後、価格競争力がある端末が出せればどのOSにもシェアを伸ばせるチャンスがあるのではないだろうか

Android Tabletの苦戦の理由

 日本でも本格的に出始めたAndroid Tabletだが、現状、競合のiPadに比べると数字的に苦戦しているようだ。
 苦戦している理由を3つあげてみた。

 一つ目はTable版のAndroid OS Honeycombの完成度の低さだ。まだ最適化も完全でないようでパフォーマンスに問題があり、不具合もいくつかあるようだ。この状態だと一部で問題になっているソースコードの公開どころではないというのは理解できる。ただ競合のAppleが新しいiPad2を販売することに合わせてリリースせざるを得なかったのは仕方ない面もある。
 いずれにせよ、完成度の低さが、ユーザーを増やすことにつながっていないことは確かだ

 二つ目は価格の高さである。サムソンの7インチタブレットにせよ、モトローラの10インチのXoomにせよ、思ったより値段が高い。iPadにばかり目がいきがちだが、同じ価格帯にノートパソコンもある。
さらに言えば、数万安い値段で、ネットブックがあるわけだから、この価格の高さでは売れないのは当然である。ただ、サムソンもモトローラも携帯製造メーカーとして大手なだけでパソコンは不得手なので仕方ない面はある。

 三つ目は、Android Tabletでのコンテンツ不足である。スマートフォンとして使うならば、十分なアプリはすでにあるわけだが、自宅で使う、タブレット端末とするならば、競合のAppleのiTunesのコンテンツに比べると、動画・ゲーム・書籍・音楽といったコンテンツの数・質は十分でないだろう。
タブレットを普及させるならば、Google MusicやYoutubeの有料動画配信などをGoogleはやるべきだろう。

 現状では、AndroidタブレットはiPadに完敗といわざるを得ないだろう。しかしながら、主要Androidメーカーのうち、サムソン・モトローラが失敗しただけとも言える。業績を伸ばしているHTCはもう少しうまくやるだろし、今後はパソコンメーカーの東芝・Asus・Acerなどから続々とAndroid Tabletは出る。OSの改善も進むだろうし、コンテンツ不足も解消される見込みはある。2011年後半は善戦することを期待したい。

2011年1月15日土曜日

米VerizonでのiPhone4販売の見所

米アップル、Verizon WirelessでiPhone 4を提供

ニュースによるとまもなく米最大手のキャリアVerizonにてiPhone4が販売されるようです。

その見所を説明したいです。

次世代LTEか3Gか
iPhone4の発売と並列してVerizonは、LTEと呼ばれる次世代通信網を整備しており
まもなく対応した端末を販売していきます。
iPhone5もLTE対応という噂もありますが、それまでの間新規顧客は旧式の3Gを選ぶのか、新しいLTE端末を選ぶのか注目したい所です。

AT&Tの反撃は?
VerizonでiPhone4ユーザーが増えるということは、競争相手のAT&Tに取っては脅威です。
事実Verizonに乗り換えるとユーザーもいるでしょう。
そのなかiPhoneの流失を防ぐため値下げなど特別な手を打ってくるのか
あるいは、Verizonと同じぐらいのAndroidユーザーを獲得するための手を打ってくるのでしょうか。
(今年 Motorola Atrixを始め十数機種を新規に出すようです)

サムソン・モトローラ・HTC競合メーカーは値下げで対抗するのか
これまで、iPhone4がAT&Tでの独占ということもあり、AT&Tに競合する端末もなく値下げとかありませんでした。
しかしVerizonでのiPhone4販売となると、同価格・同性能の端末が多数出てきます。
そういった中、これまで通り販売台数を確保するため、値下げなど実施するのか?

はたして、米での新規販売のシェアでAndroid 40%・iPhone 26%とAndroid優勢の中、VerizonでのAndroid販売でどう変わるのか、そして世界での新規販売シェアでのAndroid優勢にどこまで影響があるのか非常に楽しみである。

2011年1月14日金曜日

Google Chromeのh.264のサポート停止が与える今後の影響

Google Chromeが動画コーデックのh.264のサポートを今後やめるようだ。
http://ascii.jp/elem/000/000/581/581646/

今後の影響を考えてみたい

Chromeユーザーに与える影響は皆無
Youtubeがh.264のサポートをやめるわけではない。そして、Chromeユーザーの99%まではFlash経由でYoutubeを見ていると思います。ニコニコ動画や他動画サイトにしても同様です。
HTML5という特殊な仕組みを使ってh.264を見ているごく僅かなユーザーのみが、影響を受けるでしょう。

WebMのハードウェアーサポートが進む
Chromeがh.254サポートをやめるということは、YoutubeでのHTML5対応形式は、WebMになる可能性が高いです。そしてAndroidのYoutube再生アプリもWebMに置き換わるでしょう。
そうなると解像度が高い動画をスムーズに再生させるためには、WebMコーデックのハードウェアサポートが必要になります。そしてAndroid向けのプロセッサーを中心につくっているメーカーは間違いなくWebMをサポートすることでしょう。

AppleのiOSがFlashあるいはWebMをサポートするかも
今後Youtubeは高解像度の動画の直接配信はWebMだけになるでしょう。普通携帯向けの低解像度のサポートはやめないでしょうが、高解像度を見るためにはFlashあるいはWebMの対応が必要になります。
そのため、現在どちらも対応してないiOSでは、高解像度の動画が見れなくなる場合があります。
ですので、まだYoutubeの代わりを用意出来ていないAppleがいずれかに対応する可能性はあります。

2011年1月4日火曜日

ネルソンの2010年11月のレポートによるとAndroidの勢いは止まらず

ネルソンの2010年11月時のスマートフォンにおけるOS別シェアーについて
ニュース元



スマートフォン市場の成長にともない、Androidが大きく伸びています。
ついに、独走といっていい40%を超えてきました。
iOSは微減で現状維持。RIMは下げどまりません。
iPhoneの場合は新しく白色モデルがでなかったのが厳しかったかもしれません。
一方Androidは品薄気味のHTC・モトローラの端末だけでなく、サムソンのGalaxy Sシリーズが世界で1000万台を超えるなど人気機種が出たのが大きかったです。




月別のシェアで他を引き離していることもあり、全契約者数シェアでも伸び、ついにRIMに並ぶほどになりました。
毎月2%ぐらい伸びていますので
12月時で間違いなくRIMは抜くでしょう
11年1月にはiPhoneに並ぶでしょう。
(1月に白色も、ベリゾンからも発売されないので延びる要素がない)



今後
2月以降は白いiPhone4が出るとか、またはVerizonからもiPhone4が販売されるなど、Appleのシェアを伸ばしてくる可能性が高いです。
もちろん、AndroidもCES2011で発表されるような新型が多数出ますし、LTE次世代携帯通信に対応の端末も先にでます。
AT&Tも有料アプリを電話料費に合わせるなど、Androidの利便性をよくしています。
 ですので、全契約者数シェアで並んだAndroidとiPhoneの2011年度の予想は非常に難しいで

2011年1月3日月曜日

2010年・Amazon.comで売れてたAndroidタブレット端末の分析

Amazon.comでの販売ランキングと、ユーザーのコメントを元に、Android端末を分析してみた。
ランキングは変動があるし、コメントは偏りがあるため、正確でない場合もあることを考慮していただきたく思う。

 結論から入ると、Googleの認証を取ってAndroid Market対応にしないと売れるのは難しい
しかしながら、低価格モデルはWEBブラウザーと電子書籍端末として受け入れられつつある。
Tegra2搭載のハイエンドモデルはTegra2のファームアップで安定性もあがり今後は期待できる。


Archos 70 - 8GB
7インチのAndroid 2.2端末
大手サムソンが販売するGalaxy Tabを除くと唯一成功しているといっていいAndroidタブレットではないだろうか
Amazon.comのタブレット分野で1位、コンピューター・周辺機器部門で5位と大健闘している。

Archosはかなり以前からAndroidに取り組んでおり、初期の酷さに比べたらかなり安定した物を作れるようになってきている。
今回のArchos 70も液晶・タッチパネルやプロセッサーもそれほどよくはないが、他社と比べると経験のおかげで値段相応のバランスが取れた品に仕上がっているようだ。

日本でもZiiOと同価格代の、2万円半ばで販売されていれば、かなり売れていたと思われる。
ちなみに、ZiiOはAmazon.comでは評判はあまりよくない。

この2万円半ばのミドルレンジこそ、現状Android端末が売れる唯一のレンジだと考える
日本でもNECのSmartiaなど、この当たりの市場を狙ってもらいたいものだ。


Coby Kyros MID7015 7-Inch
7インチのAndroid 2.1端末
Cobyは安いMP3プレイヤーからフォトフレームなど周辺機器を販売しているメーカー
評価の低さから、成功しているかどうかは判断するのは難しいが
それでも、Amazon.comのタブレット分野で2位・コンピューター・周辺機器部門で7位と売れている。

品質が低いが、4GBの内蔵メモリやHDMI出力からSDカードまで最低限の機能をそろえ、
$170ぐらいの価格で、競合する他社の低価格Androidタブレットとの低レベルの争いに勝利しているようだ。
日本で販売されている、中華Padもそうだが、日本円で1万円弱の端末は、動き続けるだけで価値がある。

日本円で1万円台のローエンドモデルは子供のおもちゃとしての需要もあるようだ。
日本では3.2インチのZenTouch2など出始めるが、7インチモデルなどはまだない。
いずれミドルでの競争が激しくなるとZiiOあたりの品質の製品は、このレンジに落ちてくると考えます。

Viewsonic G-Tablet
10インチのTegra2搭載の Android 2.2端末
タブレット端末分野での8位で、コンピューター・周辺機器部門で49位はそこそこ売れているといってもいい。
ただ、タッチパネルおよび、液晶の品質が、あまりよくないようだ。

$400の価格帯だとiPadとの比較になってしまうので、ユーザーの評価は厳しくなる。
特にAndroid Marketが使えないことが致命的のようだ。
 またこの端末の評価が下がった要因として初期のTegra2の問題もあるようだ。
ただこれらは年末のアップデートで改善されたみたいだ。

 これらハイエンド端末が本格的に売れるには、タブレット端末でもAndroid Marketが使えるようになる必要があるだろう。
最新OSのHoneycombではこの問題も解決されるようだ。

日本でもLuvPadやGalapagos・Folio100もHoneycomb搭載しないと、本格的には売れないだろう


eLocity A7
7インチのTegra2搭載のAndroid 2.2端末

20位と期待の大きさに比べてあまり売れていない。
この価格の7インチモデルはGalaxy Tabとの比較が避けられず、Galaxy Tabの完成度の高さに比べると大きく見劣りしてしまう。
限定的なマルチタッチもあり、評価は低い。ただ評価の低さの大きな要因はViewSonic同様、初期のTegra2が原因なので今後の評価は改善するだろう

 しかしながら、この価格帯の端末でAndroid Market未対応は厳しく、10インチモデルとの価格差もなく、大きく売れることはないと思われる。

日本では、ハイエンドの7インチモデルは存在しない。3万円弱のカラー電子書籍端末など発売されるのを期待したい所だ。

 最後に
iPadだけでなく、Windowsタブレットも強力なのが出てきます。
ようやく日本でも売れるAndroid携帯が出てきましたし、タブレットでも各社工夫をした端末が出てくることを願いたいです。