2011年4月11日月曜日

Admobの調査によるタブレット端末のユーザー利用実態

Googleのモバイル広告部門AdmobがTabletの利用状況について興味深いタブレットユーザー調査結果を公表しているので紹介したい。

細かい数字などはリンク先よりダウンロードできるPDFを見てもらいたい

アメリカでの1430ユーザーからの返答を元にデーターは作成された。

・半数近くが、デスクトップよりタブレット端末を使ってる。3人に1人はTVより使ってる。

・ゲーム・インターネット・メールが主な用途、それに比べると買い物・読書・音楽・ビデオなどは半分ぐらい

・多くのユーザーは毎日1時間ほど使っている。
ほとんどのユーザーは家で使っている。

・週末より平日によく使われてる。昼よりは夜に使われいる。

・多くのユーザーはタブレット購入後にパソコンの利用度が減った。
一部数のユーザーはタブレットをメインで使うようになっている。


 この利用実態を見る限り、今タブレットのシェアの多くを占めているiPadである必要性もないため
今後、価格競争力がある端末が出せればどのOSにもシェアを伸ばせるチャンスがあるのではないだろうか

Android Tabletの苦戦の理由

 日本でも本格的に出始めたAndroid Tabletだが、現状、競合のiPadに比べると数字的に苦戦しているようだ。
 苦戦している理由を3つあげてみた。

 一つ目はTable版のAndroid OS Honeycombの完成度の低さだ。まだ最適化も完全でないようでパフォーマンスに問題があり、不具合もいくつかあるようだ。この状態だと一部で問題になっているソースコードの公開どころではないというのは理解できる。ただ競合のAppleが新しいiPad2を販売することに合わせてリリースせざるを得なかったのは仕方ない面もある。
 いずれにせよ、完成度の低さが、ユーザーを増やすことにつながっていないことは確かだ

 二つ目は価格の高さである。サムソンの7インチタブレットにせよ、モトローラの10インチのXoomにせよ、思ったより値段が高い。iPadにばかり目がいきがちだが、同じ価格帯にノートパソコンもある。
さらに言えば、数万安い値段で、ネットブックがあるわけだから、この価格の高さでは売れないのは当然である。ただ、サムソンもモトローラも携帯製造メーカーとして大手なだけでパソコンは不得手なので仕方ない面はある。

 三つ目は、Android Tabletでのコンテンツ不足である。スマートフォンとして使うならば、十分なアプリはすでにあるわけだが、自宅で使う、タブレット端末とするならば、競合のAppleのiTunesのコンテンツに比べると、動画・ゲーム・書籍・音楽といったコンテンツの数・質は十分でないだろう。
タブレットを普及させるならば、Google MusicやYoutubeの有料動画配信などをGoogleはやるべきだろう。

 現状では、AndroidタブレットはiPadに完敗といわざるを得ないだろう。しかしながら、主要Androidメーカーのうち、サムソン・モトローラが失敗しただけとも言える。業績を伸ばしているHTCはもう少しうまくやるだろし、今後はパソコンメーカーの東芝・Asus・Acerなどから続々とAndroid Tabletは出る。OSの改善も進むだろうし、コンテンツ不足も解消される見込みはある。2011年後半は善戦することを期待したい。