日本でも本格的に出始めたAndroid Tabletだが、現状、競合のiPadに比べると数字的に苦戦しているようだ。
苦戦している理由を3つあげてみた。
一つ目はTable版のAndroid OS Honeycombの完成度の低さだ。まだ最適化も完全でないようでパフォーマンスに問題があり、不具合もいくつかあるようだ。この状態だと一部で問題になっているソースコードの公開どころではないというのは理解できる。ただ競合のAppleが新しいiPad2を販売することに合わせてリリースせざるを得なかったのは仕方ない面もある。
いずれにせよ、完成度の低さが、ユーザーを増やすことにつながっていないことは確かだ
二つ目は価格の高さである。サムソンの7インチタブレットにせよ、モトローラの10インチのXoomにせよ、思ったより値段が高い。iPadにばかり目がいきがちだが、同じ価格帯にノートパソコンもある。
さらに言えば、数万安い値段で、ネットブックがあるわけだから、この価格の高さでは売れないのは当然である。ただ、サムソンもモトローラも携帯製造メーカーとして大手なだけでパソコンは不得手なので仕方ない面はある。
三つ目は、Android Tabletでのコンテンツ不足である。スマートフォンとして使うならば、十分なアプリはすでにあるわけだが、自宅で使う、タブレット端末とするならば、競合のAppleのiTunesのコンテンツに比べると、動画・ゲーム・書籍・音楽といったコンテンツの数・質は十分でないだろう。
タブレットを普及させるならば、Google MusicやYoutubeの有料動画配信などをGoogleはやるべきだろう。
現状では、AndroidタブレットはiPadに完敗といわざるを得ないだろう。しかしながら、主要Androidメーカーのうち、サムソン・モトローラが失敗しただけとも言える。業績を伸ばしているHTCはもう少しうまくやるだろし、今後はパソコンメーカーの東芝・Asus・Acerなどから続々とAndroid Tabletは出る。OSの改善も進むだろうし、コンテンツ不足も解消される見込みはある。2011年後半は善戦することを期待したい。
2011年4月11日月曜日
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